「ゲーミングPCって電気代が高いって聞くけど、実際どれくらいかかるの?」——PCを買う前に気になる疑問ですよね。
結論を先に言うと、RTX 5060〜5070搭載のゲーミングPCで、1日3時間プレイした場合の電気代は月1,000〜2,000円程度です。毎月かかる固定費として考えると「夏場のエアコン代より安い」水準で、思っていたより現実的な金額です。
本記事では2026年3月時点の電気料金データ(全国平均目安:31円/kWh)と実測消費電力データをもとに、GPU別・プレイ時間別の月額電気代を早見表で一発確認できるようまとめました。節約術も解説しています。
| ✅ RTX 5060・5060 Ti・5070 搭載PCの消費電力と月額電気代の目安 |
| ✅ プレイ時間別(1日1h〜6h)の月額電気代早見表 |
| ✅ ゲーミングPCとPS5・エアコンの電気代比較 |
| ✅ 電気代を月500〜1,000円節約できる具体的な方法5つ |
| ✅ 電気代が安くコスパが高いおすすめモデルの紹介 |
まず知っておくべき:電気代の計算式はシンプル
ゲーミングPCの電気代を計算するには、次の式を使います。
| 電気代(円)= 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電気料金単価(円/kWh) |
たとえば消費電力350Wのゲーミングpcを1時間プレイすると:
0.35kW × 1h × 31円 = 約10.9円/時間
電気料金単価について:2026年3月時点の全国平均目安は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)です。実際の単価は電力会社・契約プラン・使用量の段階料金によって25〜35円程度の幅があります。正確な値は検針票でご確認ください。なお、2025年末に電気・ガス料金の政府補助が縮小されたため、2026年はやや高めの傾向です。
消費電力は「GPU」が圧倒的に支配する
ゲーミングPCの消費電力は、パーツの中でGPU(グラフィックボード)が最も大きな割合を占めます。
| パーツ | ゲーム中の消費電力目安 | 比率(目安) |
|---|---|---|
| GPU(グラフィックボード) | 140〜250W(RTX 5060〜5070の場合) | 40〜60% |
| CPU | 65〜125W(Ryzen 7クラス) | 20〜30% |
| マザーボード・メモリ・SSD等 | 30〜60W | 10〜15% |
| ケースファン・冷却 | 10〜25W | 5〜10% |
| 周辺機器(キーボード・マウス等) | 10〜20W | 〜5% |
つまり電気代を把握したいなら、まず搭載GPUを確認するのが最も確実です。
【最新実測データ】RTX 5060/5060 Ti/5070 の消費電力
2026年3月時点のRTX 50シリーズ主要モデルの実測データを整理します。
| GPU | TDP(公称) | GPU単体 実測(ゲーム中平均) | システム全体(PC本体)目安 | 1時間の電気代目安 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5060 | 145W | 約140W前後 | 約280〜320W | 約8.7〜9.9円 |
| RTX 5060 Ti(16GB) | 180W | 約175〜180W | 約310〜370W | 約9.6〜11.5円 |
| RTX 5070 | 250W | フルHD:約195W WQHD:約218W |
約360〜450W | 約11.2〜14.0円 |
ポイント:RTX 5060とRTX 5070ではシステム全体の消費電力が約100〜130Wの差があります。1時間あたり約3〜4円の差が月に積み上がると月額90〜120円程度の差になります。意外と差は少ないですが、長時間プレイする場合は無視できない差になります。
アイドル時(ゲームをしていないとき)の消費電力
ゲームをしていない状態(デスクトップ画面・ブラウジングなど)のアイドル時は消費電力が大幅に下がります。
| RTX 5060 Ti搭載PC(アイドル) | 約75〜80W | 1時間 約2.3〜2.5円 |
| RTX 5070搭載PC(アイドル) | 約80〜85W | 1時間 約2.5〜2.6円 |
アイドル時はゲーム中の約4〜5分の1まで消費電力が落ちるため、「PCをつけたまま放置」よりも「ゲーム中の時間」が電気代のほとんどを占めることがわかります。
【早見表】GPU別・プレイ時間別の月額電気代
電気料金単価31円/kWh・30日間で計算した月額電気代の早見表です。
| GPU / 構成 | システム全体の 平均消費電力 |
1日1時間 | 1日3時間 | 1日5時間 | 1日8時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| RTX 5060搭載 (エントリー構成) |
約300W | 約280円 | 约840円 | 約1,395円 | 約2,232円 |
| RTX 5060 Ti搭載 (ミドル構成) |
約340W | 約316円 | 約950円 | 約1,581円 | 約2,530円 |
| RTX 5070搭載 (ミドルハイ構成) |
約400W | 約372円 | 約1,116円 | 約1,860円 | 約2,976円 |
| (参考)RTX 5070 Ti以上 ハイエンド構成 |
約550W〜 | 約512円〜 | 約1,535円〜 | 約2,559円〜 | 約4,094円〜 |
読み方:1日3時間プレイという平均的な使い方では、RTX 5060搭載PCで月約840円、RTX 5070搭載PCでも月約1,100円程度です。多くの人が「思ったより安い」と感じるはずです。
⚠️ 注意:上記はゲームプレイ中の電気代のみです。モニター(30〜50W)・周辺機器・照明などの使用電力は含みません。実際の電気代はこれより少し高くなります。
ゲーミングPCの電気代は本当に「高い」のか?他機器と比較する
「ゲーミングPCは電気代が高い」というイメージがありますが、実際に他の家電と比べてみましょう。
| 機器 | 消費電力目安 | 月額電気代(1日3h) | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| エアコン(冷房) | 500〜1,500W | 約1,395〜4,185円 | 設定温度・外気温で大きく変動 |
| ゲーミングPC(RTX 5060 Ti) | 約340W | 約950円 | |
| ゲーミングPC(RTX 5070) | 約400W | 約1,116円 | |
| PS5 | 約160〜200W | 約446〜558円 | 高fpsは出ない(最大120fps) |
| 電子レンジ(強) | 約1,400W | — | 使用時間が短いので月額は少ない |
| ドライヤー(強風) | 約1,200W | — | 使用時間が短いので月額は少ない |
| 電気ストーブ | 約800〜1,000W | 約2,232〜2,790円 | 季節家電 |
この比較で分かることが2つあります。
- エアコンや電気ストーブのほうがゲーミングPCより電気代がかかる——ゲーミングPCは「電気代が高い家電」の中でも中程度の位置
- PS5と比べると約2倍の電気代——ただしPS5では最大120fpsが上限で、ゲーミングPCは240〜300fps環境が作れる。高fps体験のコストとして許容できる金額かの問題
PS5との月額差は約400〜560円
1日3時間プレイ・30日間で計算すると、RTX 5060 Ti搭載ゲーミングPCとPS5の電気代差は月約400〜500円程度です。PS5ではできない240fps・高画質・PCゲームの豊富なタイトルへのアクセスを考えると、この差額は十分に価値があります。
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月500〜1,000円節約できる!ゲーミングPCの電気代節約術5つ
ゲームの品質を落とさずに電気代を節約できる具体的な方法を5つ紹介します。
① フレームレートの上限(fpsキャップ)を設定する【最効果】
最も効果が高い節約法です。モニターのリフレッシュレート以上のfpsを出しても意味がないのに、GPUはフル稼働し続けます。たとえば144Hzモニター使用中に「fpsキャップ144」を設定するだけで、GPUの消費電力が30〜50W下がるケースがあります。
設定方法:ゲーム内の設定から「フレームレート上限」または「fpsキャップ」を設定。もしくはNVIDIA Control PanelでPCIe帯域幅を最大化する。
② 「電源プランをバランス」に設定する
Windowsの電源プランが「高パフォーマンス」になっていると、アイドル時にも消費電力が増加します。「バランス(推奨)」プランに変更するだけで、アイドル時の消費電力が10〜20W改善します。ゲーム中のfpsへの影響はほぼありません。
③ ゲーム設定の影(シャドウ)を下げる
影の描画はGPU・CPUともに負荷が高く、消費電力への影響が大きい設定です。シャドウ品質を「中」→「低」にするだけでGPU消費電力が10〜20W下がり、fpsも向上します。競技系FPS(Apex・VALORANT)では影を「最低」にするのがプロ標準設定です。
④ 使わない周辺機器の電源を切る
RGB照明が派手なゲーミングキーボード・マウス・ケース内LEDなどは、合計で10〜20W消費しています。使わない時は電源タップのスイッチで一括オフにするだけで節約になります。
⑤ 省電力GPUを選ぶ(PC購入前なら)
PC購入前の方向けです。RTX 50シリーズの中でも消費電力に差があります。VALORANTなど軽量ゲームメインならRTX 5060(TDP 145W)はRTX 5070(TDP 250W)と比べてシステム全体で月200〜400円安くなります。性能が十分ならあえて省電力モデルを選ぶのも賢い選択です。
| 節約術 | 月額節約効果の目安 | ゲーム体験への影響 |
|---|---|---|
| fpsキャップ設定 | 約150〜400円 | ほぼなし(モニター上限以上は不要) |
| 電源プランをバランスに変更 | 約50〜150円 | なし |
| シャドウ設定を低に変更 | 約100〜300円 | 視覚的に若干劣化(競技系は推奨設定) |
| RGB照明をオフ | 約30〜60円 | なし |
| 省電力GPUを選ぶ(購入前) | 約200〜400円 | ゲーム性能が変わる |
電気代とゲーム性能のバランスが優れたおすすめモデル
電気代と性能の両方を重視するなら、「必要なゲームに対してちょうどいいGPUを選ぶ」ことが重要です。過剰スペックのPCは電気代も余分にかかります。
VALORANTメインなら:NEXTGEAR JG-A7G60(RTX 5060・約15万円)
VALORANTは非常に軽量なゲームのため、RTX 5060で240fps以上が十分狙えます。消費電力が小さいRTX 5060(TDP 145W)搭載のため、ゲーミングPC3モデルの中で最も電気代が安い構成です。
フォートナイト・Apexなら:NEXTGEAR JG-A7G6T(RTX 5060 Ti・約18.4万円)
RTX 5060 Ti(TDP 180W)は消費電力を抑えつつ、フォートナイト・Apex Legendsで144fps〜240fpsが安定する使い勝手の良いモデルです。性能と電気代のバランスが最も優れた構成です。
4K・最高画質・重量級ゲームなら:NEXTGEAR JG-A7G70(RTX 5070・約25万円)
RTX 5070はTDP 250Wと消費電力がやや高くなりますが、WQHD・4K解像度での高品質プレイや原神・モンスターハンターなど重量級タイトルを最高設定で楽しめます。4K環境・高画質を求める方の最適解です。
よくある質問
Q1. ゲーミングPCをつけっぱなしにすると電気代はどれくらいになる?
ゲーム中とアイドル時では消費電力が全く異なります。アイドル時は約75〜85W程度まで下がるため、ゲームをしていない時間帯は電気代への影響は小さいです。ただし完全にPCをつけっぱなしにすると、1日24時間・30日間で以下の電気代がかかります。RTX 5060 Ti搭載PCのアイドル時(約80W)で計算:0.08kW × 24h × 30日 × 31円 ≈ 約1,785円/月(アイドル時のみ)。これにゲームプレイ中の電気代が加算されます。
Q2. 電気代単価が自分の地域では33円/kWhだった場合、どう計算する?
記事内の早見表は31円/kWhが基準です。ご自身の単価での計算は「上表の金額 × (実際の単価 ÷ 31)」で補正できます。例えば33円/kWhの場合は、表の金額 × 1.065(約6.5%増)になります。
Q3. モニターの電気代はどれくらい?
ゲーミングモニター(24〜27インチ)の消費電力は30〜50W程度です。1日3時間・30日間で約28〜47円/月とPC本体に比べると非常に小さい費用です。ただし大型4Kモニター(32インチ以上)は50〜80Wになることがあります。
Q4. 同じRTX 5060でもメーカーによって電気代は変わる?
GPUのTDP(消費電力上限)は同じでも、オーバークロックモデルはやや消費電力が増える場合があります。ただし差は10〜20W程度で、月額換算では30〜60円程度の差にしかなりません。BTOゲーミングPCを購入する場合はほぼ気にする必要はない差額です。
Q5. ゲーミングPCとノートPCはどちらが電気代が安い?
ゲーミングノートPCはバッテリー搭載の関係で消費電力が低く設計されており、同性能のデスクトップと比べて電気代は安い傾向があります。ただし同価格帯であればデスクトップのほうがゲーム性能が高く、結果として「価格あたりのコスパ」はデスクトップが有利です。
まとめ:ゲーミングPCの電気代は「思ったより安い」
この記事で解説したポイントをまとめます。
- RTX 5060搭載PC:1日3時間プレイで月約840円(約27円/日)
- RTX 5060 Ti搭載PC:1日3時間プレイで月約950円(約32円/日)
- RTX 5070搭載PC:1日3時間プレイで月約1,116円(約37円/日)
- エアコンや電気ストーブより安く、PS5との差は月400〜500円程度
- fpsキャップ設定・電源プラン変更だけで月150〜500円節約可能
「ゲーミングPCの電気代は高い」は半分事実・半分誤解です。確かに一般PCより電気を使いますが、毎月の固定費として見るとサブスクリプション1本分(月額1,000円前後)の感覚で高fps・高画質の快適なゲーム環境が手に入るという見方もできます。
これからゲーミングPCの購入を検討している方は、用途に合ったモデルをチェックしてみてください。


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